Jリーグ

今季J1リーグにアフリカ人FW6人が新加入。「第2のオルンガ」に期待か?

マイケル・オルンガ
脅威の決定力を見せたオルンが (source: MICHAEL OLUNGA on Twitter)

 コロナ禍の入国規制などで合流が遅れていたJリーグの新外国籍選手が、4月中旬以降に続々とデビューした。試合速報を見ると、どうもアフリカ人FWが増えたようだ。

 調べてみると、今季J1リーグに所属のアフリカ人選手は7人(4月29日時点)。そのうち6人が新加入でいずれもFWだった。昨季、ぶっちぎりで28ゴールをあげ、得点王とMVPに輝いた元柏レイソルのケニア人FWマイケル・オルンガの影響だろうか?

無名でも結果を残したオルンガ。7.5億の移籍金が柏に

 オルンガの決定力は相手チームにとって脅威だった。個人で抑えることはもはや困難。ディフェンスラインのコントロールミスや、ゴール前でのミスは失点につながった。つねに最終ラインの裏へ走り込み、パスを受けようとするオルンガ。かれをマークするディフェンダーのつらそうな表情を見ると、少し気の毒に感じたぐらいだ。

 オルンガは、中国の貴州恒豊からスペイン2部のジローナへレンタル中に柏レイソルへ移籍。無名でもチーム戦術にフィットさえすれば、驚異的な結果を残せることを証明した。

 中東カタールのアル・ドゥハイルから高額なオファーを受けると、今年1月に電撃移籍。柏の引き止めはかなわなかったが、推定で約600万ユーロ(約7億5600万円)の移籍金が柏に入ったと報じられた。オルンガは巨額の資金を柏に残したことになる。

新加入6人は未知数。フィジカル活かした戦術がカギ

 J1新加入のアフリカ人FW6人はいずれも欧州5大リーグや強豪クラブでのプレー経験がない。結果は未知数だ。獲得した各クラブは“スカウトの目”を信じてチーム戦術にマッチさせるしかない。

 ただ、間違いないのは身体能力の高さ。競り合いにおいて日本人選手にフィジカルで負けることは考えにくい。ベガルタ仙台DFのシマオ・マテ(モザンビーク人)のプレーを見れば明らかだろう。かれらの強みを活かした戦術のバリエーションがカギになる。

 6人の顔ぶれは次のとおり。(年齢は4月29日時点。出生地は国籍または出身地)



ガブリエル

■所属: 北海道コンサドーレ札幌
■生年月日(年齢):1995/8/26(25)
■身長/体重:188cm/72kg
■出生地:ナイジェリア
■前所属:セント・ジョージFC(マルタ)― FCカルパティ・リヴィウ(ウクライナ)― SCCモハメディア(モロッコ)― ウィダード・カサブランカ(モロッコ)



エマヌエル・オッティ

■所属: ベガルタ仙台
■生年月日(年齢):1996/9/24(24)
■身長/体重:172cm/72kg
■出生地:ガーナ
■前所属:ワファSC(ガーナ)― ブラガU-19(ポルトガル)― ブラガB(ポルトガル)― エスビャウfB(デンマーク)― ブラガB(ポルトガル)― エスビャウfB(デンマーク)―マドゥーラ・ユナイテッド(インドネシア)― FCヴィゼラ(ポルトガル)

by 北 コウタ
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