こんな場所に銅像があった…ファンには“熱い”「ジーコ広場」
グーグルマップで調べると出てきた「ジーコ広場」
9月に茨城県神栖市にキャンプに行ったときのことだ。
東京都内から車で向かう途中、せっかくなので鹿島神宮(鹿嶋市)を参拝した。
大学時代からカシマスタジアムでの試合観戦は何度か経験しているが、鹿島神宮を訪れたのはこれが初めてだった。
鹿島神宮といえば、鹿島アントラーズの守り神。
選手・スタッフが毎年必勝祈願に訪れるだけではない。クラブマスコットの「しかお」「しかこ」(夫妻)と「アントン」(長男)の家族は鹿島神宮の「鹿」という設定だ。
なるほど、境内には鹿園があり、鹿が大切に育てられていた。鹿は「神の使い手」だという。
鹿島神宮に立ち寄ったということで、キャンプの買い出しは「イオン鹿嶋店」ですることに。グーグルマップで詳しいルートを調査すると、友人がある表示に気がづいた。
「なんかジーコ広場ってあるよ?」
「なになに?」とスマホの画面を見せてもらう。

確かに「ジーコ広場」と記されていた。これはなんだろう。
1993年のJリーグ開幕。当時をリアルタイムで見ていたサッカーファンは誰もがジーコのプレーに魅了された。
私もその一人。ジーコが大好きだ。いまもアントラーズの10番のユニフォーム(エネーレ製)を大切に持っている。
だから、「ジーコ広場」が何なのかを確かめない理由はなかった。
等身大のジーコ像 ファンには「熱い」胸踊るスポット
イオン鹿嶋店に着くと、すぐに入口付近にあるサービスカウンターへ向かった。そして、中年の女性店員に尋ねた。
「ジーコ広場ってあるんですか? どこにあるんですか??」
女性店員の表情がニヤリと緩む。笑みを浮かべ、「こやつ、ジーコファンだな…フフフ」と言わんばかりに答えた。
「ここをまっすぐ行ったところに大型テレビが掛けられたちょっとした広場があるの。そこがジーコ広場よ!」
女性店員はなんだか嬉しそうだった。もしかすると、一年に何度か私のような質問をしてくる客がいるのかもしれない。「また来たわね。フフフ…」という具合か。
「先に買い物してて!」。そう友人に告げ、私は真っ先にジーコ広場へ向かった。
「ジーコの名前を冠したちょっとした憩いの場」ぐらいに思っていた。
だが、着いてみると、予想を超えたもがそこにはあった。
ドーン!!

ジーコファンはうなること必至の「熱い」スポットが目の前に。胸が踊った。

まず目に付くのは等身大のジーコの銅像。Jリーグ創世記に活躍した若かりしころのジーコ。

そして、「世界最大」とうたう直筆のサイン。デカい。

手形と足型もあった。手形の下に記されるのは感謝の気持ちと現役引退までの経歴。

2003年6月29日の記念イベントで作成されたブラジルのジーコ・ファミリーによる直筆サイン。(なぜかアルシンドのサインが2つ。我がアイドル、レオナルドのサインも!)
ジーコが鹿嶋市民からどれだけ愛されているかが分かった
ジーコ広場とはいうものの、「ZICO mini MUSEUM(ジーコ ミニ ミュージアム)」の看板が掲げられていた。「SINCE 2004.2.8」と記されている。
あとで調べると、ジーコ広場はイオン鹿嶋店内に設置されているわけではなかった。
正確には、「ショッピングセンターチェリオ」に設置されていた。イオン鹿嶋店はチェリオのメインテナントという位置づけ。
とにかく、ジーコが鹿嶋市民からどれだけ愛されているかがよく分かった。広場の完成時にはジーコ本人が除幕を行うイベントが開催されたという。
きっとチェリオとイオン鹿嶋店(旧ジャスコ)は古くから休日や週末などに鹿嶋市民が集まる場所なのだろう。「神様ジーコ」を顕彰するには最適だと感じた。
鹿嶋市民なら誰もが知るスポットなのだろうが、ようやく知ることができた。
最後に私は、友人にジーコ像との2ショットを撮ってもらい、ご機嫌でキャンプ地へ向かったのだった。
(了)
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